自分の生きざまを問われた。
生きざまとは、
何のために生きているか
思えばそんな問いはしてこなかった、しようともしなかった
いざ問われると言葉に詰まる・・・
生きざまというからには、ここ最近のことだけではなく、
子供のころから振り返ることも必要だという。
子供の頃に熱を込めた原点は、やはり将棋なのだろう。
宮崎県で優勝するくらいまで頑張れたのはなぜだろうか。
そこには母の存在は大きかったのだろう。
自慢好きな母は大きな期待を寄せてくれていた。
ただ残念ながら学校の成績も悪く、運動もできない
友達もできない状況で何一つ自慢できる要素はなかった。
その中で唯一、将棋には打ち込めることができた。
そして将棋で優勝することにより少しでも期待に応えられた気がする。
その後、東京に行ってスーツをきて仕事をしたい、
品川ナンバーに乗りたいと言っていた僕に期待を寄せてくれていた。
自分が自分にも期待して、まるで投げたボールを取りに行くような感覚で
東京で就職をして、自分への期待に応えることができたのかもしれない。
就職してからは、上司からの期待、会社からの期待に応えるべくがんばった。
必ずしも期待に応えられたかといえば、そうではない。
ただ、期待をされることで、仕事にやりがいを感じた。
大きな会社だったが、事業部独立で20名くらいの会社で、
先を見通せなくて辞めていく人の中、部長から言われる言葉に影響され、
厳しくも苦しくも、今、思うと、よい経験を積むことができた。
その後、仕事をしていて、自分なりに持った疑問や挑戦してみたいことも影響して、
独立という道をたどった。
挑戦をしたいと思っていることがすんなりできるほど、起業は甘くはなかった。
すがる思いもあり、サラリーマン時代の顧客に話を聞きに行くと、
大きな期待を寄せてくれていることがわかった。
その期待に応えられるように必死に仕事をした。
そうして、会社を継続することができた。
そのうち、海外での事業を起こす手伝いをしてほしいと舞い込んでくる。
“自分にできることなら”との思いもあり、
その人の期待に応えられるように海外での仕事も真正面から向き合った。
その結果、会社をたたんで一緒にやらないかというと打診がくる
どうするべきが悩んでいた僕に対し、近くでみてきた信頼している人から
「会社を創ったら未来永劫だよ、思いを持って作った会社をたやすく終わりにしてはダメだよ」
と話をされて、海外での事業に期待されている人がいる一方で、
自分が会社を創ったことで、期待をしてくれている人もいたのだった。
会社をたたむことは行わなかった。
ただ、そのころの僕は、期待されていることに気づくことはなく、
今度は、自分が独立当初に考えていたことに向き合おうとする。
海外の著名な先生にも会いに行ったものの、ビジネスにすることができなかった。
期待されていなかったのか、期待していなかったのか。
ビジネスにできなかったことで、会社は少し傾きかけた。
そしてそのころに母の他界。考えさせられることが多かった。
ただ、仕事は続く。
「こんな研修を実施したい」「こんな講師がいたらよい」「機材を手配して」など、
顧客の要望はいろんな形で降ってくる。
ただただ、そこに私に声をかけてくれていることが嬉しかった。
少なからず、NOWVILLAGEならば、
なんとかしてくれるのではないかという期待があったのだろう。
その期待にどれだけ応えられたかはわからない。
会社を存続できるくらいは応えられたのかもしれない。
期待されることに対して、対応していく、
そのことがやりがいだったのかもしれない。
数年前まで、2,3人だった会社も
今や、7,8人の会社となってきた。
少なからず、NOWVILLAGEに期待をして入ってきている社員。
その社員に期待をして発注してくれている企業や学校。
私たちは、人材育成という形のないものを扱っている。
そこに要望してくる内容に応えられるかどうかは
信用してもらう以外に方法はない。
そのためには、
期待されることに対して真摯に向き合い、
少しでも応えられるようにがんばることが必要とされる。
もしかしたら、期待に応えられていないのかもしれない
ただ、期待に応えようとする姿勢は必要だろう。
社員が顧客から期待されていることに
応えようとしてるとうれしくなる。
少しでもこの研修が役に立っていると期待すること
少しでもこのコンサルティングが役に立っていると期待すること
顧客から期待されること、顧客へ期待すること、
会社が社員に期待をしていることも
社員が会社に期待をしていることも含めて。
そこにやりがいがあるからこそ、
集まっているメンバーだと思う。
顧客からの期待をやりがいにする
顧客(受講者)への期待をやりがいにする
社員からの期待をやりがいにする
社員への期待をやりがいにする
自分への期待をやりがいにする
そんな期待をやりがいにする会社にしていきたいものだ。
そんな生きざまならば、
多少の裏切りや失望にも超えていけるのかな。。
不惑の年を過ぎても、
生きる道を考えることは難しいものだ。