2017年12月19日

選択と決断

2017年12月14日、そっと閉店を迎えた
新宿御苑前にある「BROTHER飲食堂」
(詳しくは・・・http://shinjuku-sanchome.com/brotherinsyokudou.html/

2014年5月に新宿御苑前にセミナールームを作った。
その一か月後にセミナールームの近くにできたのが「BROTHER飲食堂」だ。
社交的な兄弟二人が経営しており、
今村だからNOWVILLAGEと同じように
兄弟だから「BROTHER飲食堂」というところにも惹かれる要因の一つだった。

飲みに行くのはもちろんのこと、
セミナー受講後の懇親会などにも活用させてもらった。

特には、2015年6月に行った6周年記念会だった。
(このブログをあまり更新していないので3記事前ですが)

私もセミナールームが思ったより稼働していなかったこともあり、
2016年には飯田橋へ引っ越すことを決断した。
その関係で縁遠くなってしまったが、ずっと気にしていました。

「BROTHER飲食堂」のチキンとアヒージョは絶品だった。

とある日に「店を閉めて保険会社に転職することを決めた」
と店長から連絡があった。

信じられなかったが、あらゆる選択肢の中から決断した結果なのだろう。

会社を30年くらい経営している私の父からは、会社を創るときに
「経営は資金繰りだからな」とアドバイスを受けた。

一緒にベトナム進出を盛り上げ、
尊敬する経営者の一人である株式会社アイテックの土元社長からは
「経営は選択と決断だからな」とアドバイスを受けた。

この2つのアドバイスは、よく身に染みる。

資金繰りが厳しくなることなんて日常茶飯事
どういう仕事に注力するか、誰と仕事をするか
常に選択の中から1つを決断していかなくてはならない。

お金がなくなってまで続けたい事業とは何だろうか
事業を続ける先にあるものを見えているのだろうか。

ある自己啓発セミナーの講師は、
「目標を持て」という

ある自己啓発セミナーの講師は、
「目標を立てずに今に集中しろ」という

目標を持つと、それに届かない葛藤が自分を苦しめる。
目標を持たずにいくと、集中して結果が出た先に現れる選択が
果たして自分の目標だったのだろうかと葛藤が自分を苦しめる。

“目の前のことをがんばった先の選択”
“目標をあきらめなかったときの選択”

全ては自分の目の前に現れた選択に、
どのような決断ができるかだろう。

全ての行動は自分の選択であり、
それをすべて受け入れなければならない
ということは分かってはいるものの、
果たして目の前に現れた選択に
自分の価値観で決断した結果は、
良かったのだろうか、と常に思う。

冒頭にも記載した「BROTHER飲食堂」の閉店記事を書いた
新宿三丁目新聞(http://shinjuku-sanchome.com/brotherinsyokudou.html/)に
記載がある文を引用すると、
兄「仕事を変える。という決断も、今が良いタイミングではないか?と弟に相談しました。」
弟「最初に兄貴から相談された時から、仕事を変える事に対して、前向きに捉えられたんですよ。このタイミングで、他にやりたい仕事があれば、もう一度チャレンジする。という人生設計をし直すチャンスかもしれない。と。」

出てきた選択に対して前向きに捉えられた決断が、
おそらく決断としては正しいのだろう。

もしかしたら、
続けていてお客さんから好意にしてもらい意義を感じるかもしれないが、
殺伐として将来に不安を持つようなことを繰り返すようなことがあるかもしれない。
その中で出てきた選択の一つが今回の閉店への決断だったのだろう。

あいまいにするような選択、後回しにするような選択、
決断しない決断をするようなこと
そういことの連続では、前向きに捉える決断はきっとできないのだろう。

目標に向けた選択を見ているようで、
見ずに今を頑張ることは、
前向きに捉える決断を見つけるためなのかもしれない。

いろいろと考えさせられる「BROTHER飲食堂」の閉店だった。
3年6か月、星野兄弟ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
posted by nowvillage at 17:56| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
今村さん
素敵な記事を書いてくださって感謝しております。

まさしく
いくつかある選択肢の中から、
思い 考えた末の決断でした。

成否はまだわかりません。
もしかしたらずっとわからないのかも知れません。

ひとつはっきりとしていることは、
今村さんのおっしゃったとおり
自身の決断について前向きであるということ。
兄弟ともに明るい気持ちで、あと少し残っている仕事に取り組んでいます。

今の自分は、
子どものころに想像していたような立派でカッコイイ大人ではありません。
雲泥の差を感じます。
でも、
不思議なことに、
幸せかどうかで言ったら、
思っていたよりずっと幸せで居られているような気がします。

縁もゆかりも無いこの土地で、
僕らにはたくさんの友だちができました。
そんな皆さんの心の中に
自分たちの居場所をいただきました。

それぞれ違う道を、
違う人生を過ごしておりますが、
なんかちょっと
そうやって支え護られているんじゃないかと、
今村さんの言葉に教えてもらったような気がします。

お店を辞めて、
誰かの拠り所を奪ってしまうかもしれないことに責任を感じます。
申し訳ないと思っています。

その代わりになるかはわかりませんが、
これから先のまた別の日に
乾杯してみたり
美味しい肴をつまんだり
へべれけになったりしてみたり
させていただけたらなと考えております。

お店の人として良かったのかどうかわかりませんが、顔と名前を知っている人たちを僕は勝手に、友だちのように思っていました。

だから、今村さん。

これからもよろしくね!

BROTHER飲食堂・兄
Posted by at 2017年12月19日 22:18
今村さん
素敵な記事を書いてくださって感謝しております。

まさしく
いくつかある選択肢の中から、
思い 考えた末の決断でした。

成否はまだわかりません。
もしかしたらずっとわからないのかも知れません。

ひとつはっきりとしていることは、
今村さんのおっしゃったとおり
自身の決断について前向きであるということ。
兄弟ともに明るい気持ちで、あと少し残っている仕事に取り組んでいます。

今の自分は、
子どものころに想像していたような立派でカッコイイ大人ではありません。
雲泥の差を感じます。
でも、
不思議なことに、
幸せかどうかで言ったら、
思っていたよりずっと幸せで居られているような気がします。

縁もゆかりも無いこの土地で、
僕らにはたくさんの友だちができました。
そんな皆さんの心の中に
自分たちの居場所をいただきました。

それぞれ違う道を、
違う人生を過ごしておりますが、
なんかちょっと
そうやって支え護られているんじゃないかと、
今村さんの言葉に教えてもらったような気がします。

お店を辞めて、
誰かの拠り所を奪ってしまうかもしれないことに責任を感じます。
申し訳ないと思っています。

その代わりになるかはわかりませんが、
これから先のまた別の日に
乾杯してみたり
美味しい肴をつまんだり
へべれけになったりしてみたり
させていただけたらなと考えております。

お店の人として良かったのかどうかわかりませんが、顔と名前を知っている人たちを僕は勝手に、友だちのように思っていました。

だから、今村さん。

これからもよろしくね!

BROTHER飲食堂・兄
Posted by BROTHER飲食堂 at 2017年12月19日 22:18
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