東京マラソン体験記
〜沿道の応援から得るもの〜
第4話 頑張っているからキツイ
浅草を過ぎて、30Kmを迎えようとしているところから、
さすがにきつくなってきた。
ただ、日本橋・銀座へ帰ってきて、この沿道の中で歩くわけにいかない。
銀座の大勢の人の前を通り過ぎる。
「歩かないで頑張れ〜」
僕の前を歩いている人へ声がかかったのだろうか。
歩きたくて歩いているわけではないだろう。
ただ、見ている人からすると、
どんなに遅くとも歩かないで走った方が応援し甲斐があるのだろう。
“僕は絶対に歩かないぞ”と心に決めた。
周りの目を気にすることは好きではないが、
どうしても僕らは周りに影響を受けてしまうものだ。
銀座を過ぎて、水天宮へとやってくると、沿道は少し落ち着いてきた。
ただ、35Kmを過ぎて、僕の疲れもピークになってきている。
なかなかスピードがでない。
歩くようなスピードで走っているところに大きな橋が見えてきた。
「ここを登るのか・・・」と思いながら、
大きく腕を振り、橋を登る。
試練というのは、キツイときにやってくる。
頑張っているときにやってくる。
乗り越えられない試練はやってこないって言葉を聞いたことがあるなぁっと
思いながら、歩いている人を横目に一歩ずつ歩くようなスピードで走る。
2011年04月10日
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