東京マラソン体験記
〜沿道の応援から得るもの〜
第5話 目標よりも・・・
36キロに差し掛かったところ、沿道から
「あと駒沢3周!」という声が聞こえてきた。
周りの人は分からないだろうが、日頃から駒沢公園を走っている僕には響く言葉だ。
“そうだ、あと3周なんだ”と思いながら、もくもくと走っていく。
日頃の練習が大事なコトがよくわかる。
40Kmを迎えたとき、時計は、5時間29分を指していた。
スタートの時のアドバンテージ17分を引くと、残り18分で2.2キロだ!
目標としていた5時間30分を切れるのではないか!
そう思い、有明駅が見えそうなところから、必死に走った。
僕にとっては、スゴク飛ばしているように感じていた。
次々と歩いている人を抜かしていく。
もう時計を見ずに必死に走った。
ゴールが見えてきた。
時計は、5時間47分を指していた・・・
“あ・・間に合わな・・・・・”
そして、大きく手を広げてゴールをした。
やっぱり目標タイムには1分13秒届かず、
公式タイムは、5時間31分13秒だった。
目標には届かなかったが、
自己ベスト更新と歩かずに走った自分になんとなく満足をしていた。
自分ひとりで走っていたら、とっくに歩いていただろう。
時に面白く時に厳しい沿道の声援。
周りにいる人がどんな声をかけてくれるのか。
その声を自分がどのように受け止めるのか。
自然と周りに感謝する気持ちで、
完走メダルを首にかけてもらっていた。
おわり
2011年04月11日
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