ある営業マンの話。
彼は転職の際に“やりたいこと”があり、
会社を選んでいた。
そして、面接ときに“やりたいこと”をアピールした上で、
後にそれが出来るのであれば「なんでもします」と
伝え、面接に合格した。
入社した彼に会社が命じた仕事は、
“営業”だった。
彼は営業にも自信があったので、
しっかりと成果をあげて認めさせて、
早く“やりたいこと”をやろうと頑張った。
頑張った・・・成果をあげた
会社はもっともっと営業として、
彼に求めるようになった。
彼もそれに応えるように頑張った。
そうして、
やりたいことを棚上げしたまま
2年の月日がたった。
彼は
「自分は何のために転職したのか」
「営業をするために転職したのか」
「“やりたこと”はいつ出来るのか」
そんなことを考えているところで
彼は考えた。
会社には関係のない休日で、
「“やりたいこと”をやってはどうだろうか」と。
徐々に休日に“やりたいこと”をやった。
会社に知らせることなく・・・
“やりたいこと”をやっている彼は
生き生きとした姿をしている。
それは、好評を呼び、
良い評価をされ、彼の成功体験となった。
良い気持ちがする彼は、
土日を使い成功体験を繰り返していく。
会社に知らせることなく・・・
昔から会社は、
定時の時間は会社の時間です。
ただ、その後の時間やプライベートな時間も
その会社の社員として意識を持てと言われているものだ。
でも、時間に縛られることなく、
自由に生きる人が素晴らしいとビジネス書に書かれる現在、
そんな意識はなくなったと言っても過言ではなくなった気がする。
現在、営業マンである彼は、
これからどういう選択をするものだろうか。
興味深い。
成功体験が気持ちよくなり、
会社の仕事に身が入らなくなり、
“やりたかったこと”に専念していくのだろうか。
会社から追及されて、
行き場をなくし、
対立して辞めてしまうのだろうか。
それとも今の気持ちを数年押しとどめ、
営業マンとしてもっと頑張り、
本当に認められた後に“やりたいこと”を
再開するだろうか。
彼には、
一人でも多くの味方をつくり、
一人でも多くの敵をつくらない
やり方を考え抜いてほしいと願っている。
2011年04月17日
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欲求不満なんだから仕方ないよね