2007年12月16日

ホノルル体験記 第4話

【 第4話 再会 】


朝5時スタートにもかかわらず、
沿道にはたくさんの人がいた。

サンタクロースの格好をした人もいれば、
プーさんの格好をしているひともいた。
時折、演奏をして迎えてくれている人もいた。

そんな人たちとハイタッチをしながら、
自分のテンションを上げながら進んだ。

そして、3キロ程進んだところだろうか、
後ろから「あ!NOW VILLAGEだぁ!」という
声が聞こえた。

HISからもらった名前を書くゼッケンは、
こんなところで役に立った。

ふと横をみるとHKさんとITさんの姿が見えた。
スタート地点で一緒にスタートすることが
できなかったHKさんたちとなんとここで出会えたのだ。

3万人近くいる参加者の中でなんという奇遇であろうか。
「結構、前に並んでいたでしょ〜」と
HKさんが話しかけてくれた。
「はい、2時間台のところにいました。」
と僕は応えた。

やはりHKたちは後ろのほうで並んでいたようで、
スタートに少し時間を要したらしい。

僕らは前に並んでいて、花火もしっかり大きく見えて、
よかった。と改めて感じた。

早速僕は、
「ところでワセリンかしてくれませんか??」
僕はワセリンを塗っていなく、股ズレをした経験があり、
HKさんのワセリンを当てにしていたので、
ここぞとばかりにワセリンを貸してもらうことを要求した。

「え!?ここで塗るの?じゃあ、止まらなきゃ!」
というHKさんに

「貸してくれれば走りながら塗りますので、
しばらくこのペースで走ってくれませんか」

「いや、このペースで走るのは構わないが、
そうだったら、もう貸すよ。」
といってワセリンを貸してもらった。

僕は一度、ワセリンをポーチに入れて、
一緒に走ったが、キロ8分30秒で走っていた僕らに対し、
HKさんたちはキロ7分くらいで走っていた。

500mくらい一緒に走った後、
「じゃあ、僕はこの辺でペースを落としますので、
また後程会いましょう」

「じゃあ!」

といって、またスピードを落とし、
しのさんと一緒に走った。

「今村さん、今スピードが速かったでしょ〜」と。
そう紛れもなく早かった。

徐々に体力が消耗していくのではないかと不安を感じた。
走りながら、
足の股関節の辺りに擦れないようにワセリン塗った。

HKさんと別れてから、
僕は沿道の声援に応えるように手を振ったり、
ハイタッチをしたりしながら走った。
声援が僕をハイテンションにさせていく。

こういった沿道の人に支えられながら走るというのは、
大きなマラソン大会の醍醐味である。

10Km手前くらいから、
しのさんが「トイレに行きたい」と言い出してきた。

僕はフリーウェイの手前がトイレは空いているという情報を
もっていたので、そこまで我慢をしたほうがいい、と話す。

確かにまだ10Km付近では、
たくさん並んだ仮設トイレはどこも行列をなしていた。

しのさんは僕の話を聞き入れてくれて、
我慢したまま、走っていた。

共に歩むマラソンとなった。

一緒に走る人がいるのは心強いものだ。
posted by nowvillage at 00:36| Comment(0) | TrackBack(0) | マラソン
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/8342804

この記事へのトラックバック